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新潟交通IC「りゅーと」のポイントはどれくらいおトクなのか調べました

生活
2017.02.13
改札口のICリーダー

新潟市近郊を移動するのに便利な公共交通機関と言えば、何といってもバスですよね。
学生さんはもちろん、車で通勤できない社会人の方々も多く利用されていることと思います。

新潟交通のバスを利用する上で欠かせないものといえば、ICカード「りゅーと」です。
今回はりゅーとのポイントについて考えて行きます。

そもそもりゅーととは?

りゅーとは新潟交通が発行する交通ICの愛称です。
りゅーとの名前の由来は新潟周辺が「柳都」と呼ばれていることに由来しています。

りゅーとでできること

乗車券の代わりとして

りゅーとはあらかじめチャージを行っておくことで、小銭を用意する必要なくバスを利用することができます。

利用方法は、バス乗車口で「ピッ!」と、音が鳴るまでカードをタッチしてから乗車します。
降車のときはもう一度りゅーとを降車口の読み取り機にタッチするだけ。

料金を計算してあらかじめ小銭を用意しておく必要がないのでとっても便利です。

りゅーとが使える公共交通機関

りゅーとは以下のバス路線で利用することができます。(2017年2月現在)

・市内線
・近郊線
・郊外線
・新潟市・区バス
・しも町循環バス(にこにこ号)
・坂井輪コミュニティバス(Qバス)

※さらに詳しい内容はこちら(新潟交通)でご確認ください。

りゅーとにチャージできる金額

りゅーとのチャージは1000円単位で最大20000円までチャージしておくことができます。

りゅーとを使うとおトクになるの?

たくさんの人がりゅーとを使う理由は乗降時の煩わしさが解消されるだけではありません。
独自ポイントや普段貯めているクレジットカードのポイントも貯めることができます。

りゅーとで乗るとポイントが貯まる!

りゅーとを利用してバスに乗ると、ポイントが貯まってお得にバスに乗車できるようになります。

ポイントは平日の利用で10%、休日の利用で20%とかなりの高還元率です。
この還元率をみれば普段バスを利用する人も、あまり利用しない人もとにかく一枚持っておいたほうがいいと思いますよね。

さらに、ポイントは通常ポイントだけでなく利用額に応じて還元率が上がるボーナスポイントの設定もあります。

ボーナスポイントについて

ボーナスポイントは月に利用した金額に応じて加算されるポイントで、通常のポイントとは別に加算されます。

加算されるポイント数は以下の通りです。

ボーナスポイント

利用金額 BP BP合算 還元率
2000 10 10 0.5%
4000 30 40 1.0%
6000 50 90 1.5%
8000 70 160 2.0%
10000 140 300 3.0%
12000 100 400 3.3%
14000 100 500 3.3%
16000 100 600 3.6%
18000 100 700 3.8%
20000 100 800 4.0%
22000 200 1000 4.5%
24000 200 1200 5.0%
26000 200 1400 5.3%
28000 200 1600 5.7%
30000 200 1800 6.0%

22000円以降は2000円ごとに200P

りゅーとのポイント還元システム

りゅーとのポイントは毎月1日から月末までで一区切りです。
貯まったポイントは翌月以降初めて利用した際に10円単位でオートチャージされます。

毎日利用している人はうっかりポイントを失効させる心配が少ないですが、1年以上利用がないとポイントは失効してしまうので注意しておきましょう。

なお、キャッシュバックがが行えるポイントはカード内のチャージ金額と合わせて最大20000円までです。
キャッシュバックされなかったポイントは翌月にまわされますので、月初はあまり多くの金額をカードにチャージしておかない方が良さそうです。

乗り継ぎ割引について

りゅーとを使って乗り継ぎを行うと自動的に割引が適用されます。
割引額は1回につき50円割引です。

ただ、乗り継ぎ割引が適用されるのは奇数回乗り継ぎの場合のみで、例えば3回乗り継いだ場合は1回目と3回目の2回分が割引適用で100円お得に。
4回乗り継いだ場合も1回目と3回目の2回分が割引適用で100円お得に、と言うわけです。

オートチャージ可能

りゅーとのチャージは現金だけでなく、クレジットカードを利用して行うこともできます。
しかも!オートチャージなので1度手続きをしておけばカード内の金額が1000円以下になったら勝手にチャージを行ってくれます。
チャージしてくれる金額は3000円か5000円の2種類から選択することができますよ。

普段利用しているクレジットカードのポイントはもちろん、りゅーとのポイントも現金チャージの場合と同様に貯まるのでぜひ利用したいですね。

オートチャージの注意点

オートチャージは1日1回まで、1か月あたり15000円を超えて利用することはできません。
上限を超えてしまった場合は現金で通常のチャージを行う必要があります。

定期の利用

さて、りゅーとをよく使うという人は毎日の通勤や通学に新潟交通のバスを利用しているという人でしょう。
でもそういう人の多くは定期券を利用しているはずですよね。

……その定期、本当におトクですか?

定期は本当におトク?

定期券は決められた区間内を何度も移動する人に大変便利のいい物です。
しかし、ICカードでも使い勝手は同じのはず。
だったら金額が安い方を使いたいと思いますよね。

新潟交通の定期券は1か月定期の場合、一律30%割引になっていますがそれはあくまで毎日往復利用してのこと。
週休2日+祝日休みの場合は月の30%くらいは休みになってしまっているはず。
だったらポイントを貯めた方がおトクなような気もするのですが……?

実際どれくらい違うか計算してみました。

通勤定期【1か月】170円区間

利用月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
通常料金 合計 7140 14280 21420 28560 35700 42840 49980 57120 64260 71400 78540 85680
月分 7140
定期利用 合計 7140 14280 20350 27490 34630 38560 45700 52840 58910 66050 73190 77120
りゅーと利用時 合計 7140 13480 19900 26300 32710 39120 45530 51940 58350 64760 71170 77580
月分 7140 6340 6420 6400 6410
ポイント ボーナス 90
通常 714 634 642 640 641
翌月使用 800 720 740 730
繰越 4 8 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8

年休120日をもとに21日勤務(42回乗車)として計算
定期金額は1・3・6か月定期を組み合わせて最安値になるよう算出

考察

6か月定期を購入するのであれば定期を利用した方がおトク。
1か月・3か月定期を購入するのであればりゅーとを利用した方がおトクです。

通勤定期【1か月】330円区間

もうひと区間、例をみてみましょう。

利用月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
通常料金 合計 13860 27720 41580 55440 69300 83160 97020 110880 124740 138600 152460 166320
月分 13860
定期利用 合計 13020 26040 39500 52520 65540 74840 87860 100880 114340 127360 140380 149680
りゅーと利用時 合計 13860 25940 38190 50430 62660 74900 87130 99370 111610 123840 136080 148320
月分 13860 12080 12250 12240 12230 12240 12230 12240 12230 12240
ポイント ボーナス 400
通常 1386 1208 1225 1224 1223 1224 1223 1224 1223 1224
翌月使用 1780 1610 1620 1630 1620 1630 1620 1630 1620 1630
繰越 6 4 9 3 6 0 3 7 1 4 8 2

年休120日をもとに21日勤務(42回乗車)として計算
定期金額は1・3・6か月定期を組み合わせて最安値になるよう算出

考察

1か月目と6か月目以外は全てりゅーとで乗車した方がおトクという結果になりました。
長期間利用するのであればりゅーとを使用した方がいいということですね。

まとめ

新潟交通のバスを利用するのであればぜひとも使用したいICカード、りゅーと。
何気なく定期券を利用しているという人がほとんどだと思いますが、実際に調べてみると区間や利用期間によっては定期券の方がむしろ割高になっていることがあるということがわかりました。

今回紹介した例はあくまで一例で、勤務日数が多いという人や途中下車を繰り返すと言う人には定期券の方がおトクになることも多いと思います。
また、土日は必ず仕事という業種の方は土日は通常ポイントが20%と高還元率となりますので定期を利用しない方がもっとおトクになるということもあるでしょう。

また、オートチャージと組み合わせればチャージをする手間も省けますがオートチャージには上限があります。
360円以上の区間ですと1月(42回乗車)あたりの金額がオートチャージ上限の15000円を超えてしまいますので手動でチャージを行う必要が出てきてしまいます。
うっかり残金がない!なんて失敗がないように気をつけましょう。
慌てないためにもちょっと割高でも定期を利用した方がいいという考え方もあるでしょうね。

いずれにせよ、毎日利用するバスの運賃ですから、一度計算し直して自分にぴったりの方法が見つけておきたいですね。

注意

会社によっては交通費は領収書の提示が必須なこともあります。
規約は遵守してください。

今回ご紹介した金額等は理論値です。
実際の乗車状況により、金額が異なる場合があります。

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