新潟交通IC「りゅーと」のポイントはどれくらいおトクなのか調べました
新潟市近郊を移動するのに便利な公共交通機関と言えば、何といってもバスですよね。
学生さんはもちろん、車で通勤できない社会人の方々も多く利用されていることと思います。
新潟交通のバスを利用する上で欠かせないものといえば、ICカード「りゅーと」です。
今回はりゅーとのポイントについて考えて行きます。
そもそもりゅーととは?
りゅーとは新潟交通が発行する交通ICの愛称です。
りゅーとの名前の由来は新潟周辺が「柳都」と呼ばれていることに由来しています。
りゅーとでできること
乗車券の代わりとして
りゅーとはあらかじめチャージを行っておくことで、小銭を用意する必要なくバスを利用することができます。
利用方法は、バス乗車口で「ピッ!」と、音が鳴るまでカードをタッチしてから乗車します。
降車のときはもう一度りゅーとを降車口の読み取り機にタッチするだけ。
料金を計算してあらかじめ小銭を用意しておく必要がないのでとっても便利です。
りゅーとが使える公共交通機関
りゅーとは以下のバス路線で利用することができます。(2017年2月現在)
・市内線
・近郊線
・郊外線
・新潟市・区バス
・しも町循環バス(にこにこ号)
・坂井輪コミュニティバス(Qバス)
※さらに詳しい内容はこちら(新潟交通)でご確認ください。
りゅーとにチャージできる金額
りゅーとのチャージは1000円単位で最大20000円までチャージしておくことができます。
りゅーとを使うとおトクになるの?
たくさんの人がりゅーとを使う理由は乗降時の煩わしさが解消されるだけではありません。
独自ポイントや普段貯めているクレジットカードのポイントも貯めることができます。
りゅーとで乗るとポイントが貯まる!
りゅーとを利用してバスに乗ると、ポイントが貯まってお得にバスに乗車できるようになります。
ポイントは平日の利用で10%、休日の利用で20%とかなりの高還元率です。
この還元率をみれば普段バスを利用する人も、あまり利用しない人もとにかく一枚持っておいたほうがいいと思いますよね。
さらに、ポイントは通常ポイントだけでなく利用額に応じて還元率が上がるボーナスポイントの設定もあります。
ボーナスポイントについて
ボーナスポイントは月に利用した金額に応じて加算されるポイントで、通常のポイントとは別に加算されます。
加算されるポイント数は以下の通りです。
ボーナスポイント
利用金額 | BP | BP合算 | 還元率 |
---|---|---|---|
2000 | 10 | 10 | 0.5% |
4000 | 30 | 40 | 1.0% |
6000 | 50 | 90 | 1.5% |
8000 | 70 | 160 | 2.0% |
10000 | 140 | 300 | 3.0% |
12000 | 100 | 400 | 3.3% |
14000 | 100 | 500 | 3.3% |
16000 | 100 | 600 | 3.6% |
18000 | 100 | 700 | 3.8% |
20000 | 100 | 800 | 4.0% |
22000 | 200 | 1000 | 4.5% |
24000 | 200 | 1200 | 5.0% |
26000 | 200 | 1400 | 5.3% |
28000 | 200 | 1600 | 5.7% |
30000 | 200 | 1800 | 6.0% |
22000円以降は2000円ごとに200P |
りゅーとのポイント還元システム
りゅーとのポイントは毎月1日から月末までで一区切りです。
貯まったポイントは翌月以降初めて利用した際に10円単位でオートチャージされます。
毎日利用している人はうっかりポイントを失効させる心配が少ないですが、1年以上利用がないとポイントは失効してしまうので注意しておきましょう。
なお、キャッシュバックがが行えるポイントはカード内のチャージ金額と合わせて最大20000円までです。
キャッシュバックされなかったポイントは翌月にまわされますので、月初はあまり多くの金額をカードにチャージしておかない方が良さそうです。
乗り継ぎ割引について
りゅーとを使って乗り継ぎを行うと自動的に割引が適用されます。
割引額は1回につき50円割引です。
ただ、乗り継ぎ割引が適用されるのは奇数回乗り継ぎの場合のみで、例えば3回乗り継いだ場合は1回目と3回目の2回分が割引適用で100円お得に。
4回乗り継いだ場合も1回目と3回目の2回分が割引適用で100円お得に、と言うわけです。
オートチャージ可能
りゅーとのチャージは現金だけでなく、クレジットカードを利用して行うこともできます。
しかも!オートチャージなので1度手続きをしておけばカード内の金額が1000円以下になったら勝手にチャージを行ってくれます。
チャージしてくれる金額は3000円か5000円の2種類から選択することができますよ。
普段利用しているクレジットカードのポイントはもちろん、りゅーとのポイントも現金チャージの場合と同様に貯まるのでぜひ利用したいですね。
オートチャージの注意点
オートチャージは1日1回まで、1か月あたり15000円を超えて利用することはできません。
上限を超えてしまった場合は現金で通常のチャージを行う必要があります。
定期の利用
さて、りゅーとをよく使うという人は毎日の通勤や通学に新潟交通のバスを利用しているという人でしょう。
でもそういう人の多くは定期券を利用しているはずですよね。
……その定期、本当におトクですか?
定期は本当におトク?
定期券は決められた区間内を何度も移動する人に大変便利のいい物です。
しかし、ICカードでも使い勝手は同じのはず。
だったら金額が安い方を使いたいと思いますよね。
新潟交通の定期券は1か月定期の場合、一律30%割引になっていますがそれはあくまで毎日往復利用してのこと。
週休2日+祝日休みの場合は月の30%くらいは休みになってしまっているはず。
だったらポイントを貯めた方がおトクなような気もするのですが……?
実際どれくらい違うか計算してみました。
通勤定期【1か月】170円区間
利用月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常料金 | 合計 | 7140 | 14280 | 21420 | 28560 | 35700 | 42840 | 49980 | 57120 | 64260 | 71400 | 78540 | 85680 |
月分 | 7140 | ||||||||||||
定期利用 | 合計 | 7140 | 14280 | 20350 | 27490 | 34630 | 38560 | 45700 | 52840 | 58910 | 66050 | 73190 | 77120 |
りゅーと利用時 | 合計 | 7140 | 13480 | 19900 | 26300 | 32710 | 39120 | 45530 | 51940 | 58350 | 64760 | 71170 | 77580 |
月分 | 7140 | 6340 | 6420 | 6400 | 6410 | ||||||||
ポイント | ボーナス | 90 | |||||||||||
通常 | 714 | 634 | 642 | 640 | 641 | ||||||||
翌月使用 | 800 | 720 | 740 | 730 | |||||||||
繰越 | 4 | 8 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
年休120日をもとに21日勤務(42回乗車)として計算 |
考察
6か月定期を購入するのであれば定期を利用した方がおトク。
1か月・3か月定期を購入するのであればりゅーとを利用した方がおトクです。
通勤定期【1か月】330円区間
もうひと区間、例をみてみましょう。
利用月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常料金 | 合計 | 13860 | 27720 | 41580 | 55440 | 69300 | 83160 | 97020 | 110880 | 124740 | 138600 | 152460 | 166320 |
月分 | 13860 | ||||||||||||
定期利用 | 合計 | 13020 | 26040 | 39500 | 52520 | 65540 | 74840 | 87860 | 100880 | 114340 | 127360 | 140380 | 149680 |
りゅーと利用時 | 合計 | 13860 | 25940 | 38190 | 50430 | 62660 | 74900 | 87130 | 99370 | 111610 | 123840 | 136080 | 148320 |
月分 | 13860 | 12080 | 12250 | 12240 | 12230 | 12240 | 12230 | 12240 | 12230 | 12240 | |||
ポイント | ボーナス | 400 | |||||||||||
通常 | 1386 | 1208 | 1225 | 1224 | 1223 | 1224 | 1223 | 1224 | 1223 | 1224 | |||
翌月使用 | 1780 | 1610 | 1620 | 1630 | 1620 | 1630 | 1620 | 1630 | 1620 | 1630 | |||
繰越 | 6 | 4 | 9 | 3 | 6 | 0 | 3 | 7 | 1 | 4 | 8 | 2 | |
年休120日をもとに21日勤務(42回乗車)として計算 |
考察
1か月目と6か月目以外は全てりゅーとで乗車した方がおトクという結果になりました。
長期間利用するのであればりゅーとを使用した方がいいということですね。
まとめ
新潟交通のバスを利用するのであればぜひとも使用したいICカード、りゅーと。
何気なく定期券を利用しているという人がほとんどだと思いますが、実際に調べてみると区間や利用期間によっては定期券の方がむしろ割高になっていることがあるということがわかりました。
今回紹介した例はあくまで一例で、勤務日数が多いという人や途中下車を繰り返すと言う人には定期券の方がおトクになることも多いと思います。
また、土日は必ず仕事という業種の方は土日は通常ポイントが20%と高還元率となりますので定期を利用しない方がもっとおトクになるということもあるでしょう。
また、オートチャージと組み合わせればチャージをする手間も省けますがオートチャージには上限があります。
360円以上の区間ですと1月(42回乗車)あたりの金額がオートチャージ上限の15000円を超えてしまいますので手動でチャージを行う必要が出てきてしまいます。
うっかり残金がない!なんて失敗がないように気をつけましょう。
慌てないためにもちょっと割高でも定期を利用した方がいいという考え方もあるでしょうね。
いずれにせよ、毎日利用するバスの運賃ですから、一度計算し直して自分にぴったりの方法が見つけておきたいですね。
注意
会社によっては交通費は領収書の提示が必須なこともあります。
規約は遵守してください。
今回ご紹介した金額等は理論値です。
実際の乗車状況により、金額が異なる場合があります。