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仙台市内を移動する定期券は本当におトクか検証してみました

生活
2017.02.06
改札口のICリーダー

仙台にお住まいの皆さん、ICカードはなにを利用していますか?

JR東日本が発行する日本一利用率の高い交通IC「Suica」を利用しているという人も多いことでしょうが、仙台市に住んでいるならば「icsca」を利用しているという人も多いことでしょう。
二枚とも持っていて利用する電車によって使い分けているという人も少なくないですよね。

 

そもそもicscaとは?

icscaでできること

icscaは仙台市交通局が発行する交通ICです。

利用できる範囲は以下の通りです。

icscaが使える公共交通機関

地下鉄 仙台市地下鉄 ■ 南北線(泉中央駅 – 富沢駅)
■ 東西線(八木山動物公園駅 – 荒井駅)
バス 仙台市営バス 路線バス全線
るーぷる仙台
シャトルバス
宮城交通 路線バス全線
高速バス 仙台 – 山形線
仙台 – 上山線
シャトルバス
ミヤコーバス 路線バス
塩釜営業所 全線
吉岡営業所 一部路線
村田駐在 一部路線(高速バスを除きicscaのバスエリアからは飛び地となる、大河原駅 – 川崎間の路線も対象となる)
高速バス
仙台 – 石巻線
仙台 – 大衡線
JR 東日本旅客鉄道 仙台圏エリア ■ 東北本線(矢吹駅 – 小牛田駅、一ノ関駅、平泉駅)
■ 東北本線利府支線(岩切駅 – 利府駅)
■ 常磐線(原ノ町駅 – 岩沼駅)
■ 仙山線(仙台駅 – 愛子駅、作並駅、山寺駅、山形駅)
■ 仙石線(あおば通駅 – 石巻駅)
■ 仙石東北ライン(仙台駅 – 石巻駅)
■ 磐越東線(郡山駅 – 船引駅)
■ 磐越西線(郡山駅、磐梯熱海駅、猪苗代駅、会津若松駅、喜多方駅)
■ 陸羽東線(小牛田駅 – 古川駅、鳴子温泉駅)
■ 石巻線(小牛田駅、石巻駅)
■ 奥羽本線(山形線)(福島駅、山形駅)
仙台空港鉄道 ■ 仙台空港線(名取駅 – 仙台空港駅)

※JR線・仙台空港アクセス線に乗車してもポイントは貯まらない。
※ポイントについては後述。

http://www.kotsu.city.sendai.jp/icsca/icsca_profit.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/Icsca#.E4.BA.8B.E6.A5.AD.E8.80.85.E3.83.BB.E8.B7.AF.E7.B7.9A
より抜粋。

乗車券の代わりととして

SAPICAに料金をチャージしておけば、その都度、切符を購入しなくても公共交通機関に乗車することができます。

使い方は簡単です。
icscaを改札でかざすだけです。
バスで利用する時は乗車したときと降りるときに読み取り機にかざせば支払いができます。

また、仙台市交通局ではこれまで現金でバスや地下鉄の乗り継ぎの際に割引が適用されるサービスを行っていましたが、平成27年12月5日廃止されました。
これに伴い、現金で切符を購入していた利用者もicscaを利用した方が楽だしおトク、となったのではないでしょうか。

icscaを使う理由とは?

icscaで乗るとポイントが貯まる!

前述の通り、icscaを使って地下鉄やバスに乗車するとポイントが貯まります。

乗車の度に切符を購入する必要もありませんし、さらにポイントもつくというのですから使わない手はありませんよね。

icscaのポイントシステム

icscaのポイントは1P=1円として利用できます。

肝心の還元率ですが、最低5%から最高25%と幅が広く乗車回数が多いほど高還元になるというシステムになっています。
回数は月初から月末までのカウントです。

乗れば乗るほどおトクになるシステムですが、全体の還元率が変わるわけではありません。
1〜10回の乗車は5%、11〜20回の乗車は9%という具合になっているので実際ポイントがどれくらい貯まっているかはきちんと把握するのはなかなか難しいですね。

基本的には交換時に出てきたポイントで間違いないのですが、気になるという人のために回数に対する乗車料金を以下の表にまとめてみました。
参考にしてみてください。

ポイント還元の割引は実際の割引率より低くなります。 以下の表はあくまで目安とお考えください。

icsca利用時の地下鉄乗車料金まとめ

乗車回数 割引率 乗車区間
1区 2区 3区 4区 5区
0 -0% 200 250 300 330 360
1〜10 -5% 190 238 285 314 342
11〜20 -9% 182 228 273 301 328
21〜30 -13% 174 218 261 288 314
31〜40 -17% 166 208 249 274 299
41〜50 -21% 158 198 237 261 285
51〜 -25% 150 188 225 248 270

乗り継ぎポイントについて

これまで現金支払いの場合は乗り継ぎ割引切符を購入することで一定の割引が受けられていましたが、icscaはその割引をポイントとして還元してくれています。
大人が1回乗り継ぎを行うと30ポイント付与されます。

ポイント付与のタイミングと交換について

icscaのポイントはオート還元されるわけではありません。
還元する場合は券売機などを利用してポイントをカードに移し替える必要があります。
ポイントは月末〆翌月10日から還元することができるようになります。

このポイントは還元しないと1年後に失効してしまいます。
折角貯めたポイントですから忘れず利用するようにしましょう。
なお、カードに還元させたポイントの有効期限はありません。
とにかくポイントが貯まったらカードへ移動。
これを徹底させるようにしましょう。

ポイントを還元するタイミング

ポイント交換するタイミングはいつ行っていますか?
失効してしまうことも考えたら毎月10日にポイントが確定したらすぐに交換するのがいいようにも思いますが、還元を忘れないのであれば月の利用分くらいが貯まったら還元するのがおすすめです。
なぜなら、ポイントで乗車した分の利用料金はポイントとして加算されていかないからです。
こまごまと使っているとポイントの発生する量が少なくなってしまいます。

よりおトクに使うなら、月の利用量分が貯まったら。
覚えておいてください。

定期の利用

記名式icscaで定期が使える

icscaには記名式と無記名式がありますが、定期券として利用できるのは記名式のicscaだけです。
既に無記名式のicscaをお持ちの場合は、名前や電話番号など個人情報を登録することでカードはそのままで記名式にすることができますよ。

記名式のicscaの最大の利点は紛失時に再発行ができるということです。
デポジット料や手数料は必要ですが、チャージした金額を取り戻すことができます。

icscaの定期は本当におトク?

さて、icscaを定期券として利用している方は多いかと思いますが、本当にその定期券、おトクですか?
定期券を購入するよりポイントを貯めていた方がおトクになるのでは??

なお、icscaのポイント計算は複雑なため、以下の金額は最も割引が全ての乗車をicscaのポイント=割引率として計算しています。 実際の利用状況により、下記金額よりは少し高くなりますのでご了承ください。

通学(大人)定期【1か月】

1区 2区 3区 4区 5区
定期券価格(1か月) 6290 7550 8810 9750 10700
乗車回数 31 5626 7048 8439 9304 10139
32 5792 7256 8688 9578 10438
33 5958 7464 ★8937 ★9852 ★10737
34 6124 ★7672 9186 10126 11036
35 6290 7880 9435 10400 11335
36 ★6456 8088 9684 10674 11634
37 6622 8296 9933 10948 11933
38 6788 8504 10182 11222 12232

※★印:>定期代

考察

区間によっておトクになる乗車回数は多少異なりますが、36回以上の乗車の場合は定期券を購入した方がおトクとです。
授業が月に18日以上あれば定期券を購入したほうがおトクですね。

通勤(大人)定期【1・3・6か月】

1区 2区 3区 4区 5区
定期券価格
1か月 8180 9810 11450 12680 13900
3か月 3か月 23310 27980 32640 36130 39630
1か月 7770 9326.6 10800 12043.3 13210
6か月 6か月 44160 53000 61830 68460 75090
1か月 7360 8833.3 10305 11410 12515
乗車回数 38 6788 8504 10182 11222 12232
39 6954 8712 10431 11496 12531
40 7120 8920 10680 11770 12830
41 7278 9118 10917 12031 13115
42 7436 9316 11154 12292 13400
43 7594 9514 11391 12553 13685
44 7752 9712 11628 12814 13970
45 7910 9910 11865 13075 14255
46 8068 10108 12102 13336 14540
47 8226 10306 12339 13597 14825
48 8384 10504 12476 13858 15110

:>1か月の定期代
:>3か月の定期代
:>6か月の定期代

考察

こちらも区間によっておトクになる乗車回数は多少異なります。
また、購入する定期券は月数が長い物を購入するとよりおトクになるようになっているので、一概におトクかどうかを判断するのは難しいです。
ひとつの目安として、週2日+祝のお休みの方は月の出勤日数がおよそ21日なので乗車回数42回を目安に考えていただければいいかと思います。

そう考えると、どの区間でも1か月定期の購入の場合はポイントを貯めながらicscaを利用して乗車した方がおトク
6か月の定期の場合は定期を購入した方がおトクという考え方になります。

まとめ

今回は仙台市の地下鉄の定期利用についてまとめてみました。
この他、市バスの定期や乗り継ぎ定期などを利用している人も勤務日数や使い方によっては定期券を購入しない方がおトクになる場合があります。
一度ご自分の定期ルートを確認してみるといいですね。

注意

会社によっては交通費は領収書の提示が必須なこともあるかもしれません。
規約を確認するようにしましょう

今回ご紹介した金額等は理論値です。
実際の乗車状況により、金額が異なる場合があります。

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