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小学生向きの卒業式袴。買うのとレンタルどっちがいいの?

生活
2016.12.26
卒業式に袴を着た女性

卒業式が近づいてきました。
晴れの日の衣装はお決まりでしょうか?

最近では小学生でも袴スタイルが人気ですが、レンタルでもそこそこ高額
だったら買ってしまったほうがいいのでは?とお考えの方も多いかと思います。

今回はそもそも袴を着せるために必要なものとは?から最近の袴事情について比較してみました。

そもそも袴とは?

大学生の卒業式ではかなり一般的な卒業袴スタイル。
もともとは明治時代に女学生が活動しやすい袴を着用し始めたことからきています。

女学生のシンボルであった袴ですが、女性の袴は本来は式典などに着用する礼装ではなく普段着に当たる略装です。
とはいえ、現在はそんなこと気にする人はほとんどいないでしょうから、気にせず可愛らしい袴スタイルを楽しみましょう。

袴に必要なものは?

袴を着用するときに必要なものをまとめます。

絶対に必要なもの
着物の上に着用するスカート状のもの。素材はウールやポリエステル、高価なものであれば絹。
着物 袴の中に着る柄が付いた着物。素材はポリエステルか絹がよい。
長襦袢 着物の中に着用する下着のようなもの。素材はポリエステルか絹がよい。
半襟 長襦袢の襟に付けるもの。素材はポリエステルか絹がよい。
襟芯 半襟と長襦袢の間に入れる芯。堅いもののほうがスタイルが決まりやすい。
半巾帯 袴の下で着物を止めておくのに必要な帯。素材はウールか絹が好ましいが、ポリエステルでも可。
腰ひも 着物や長襦袢を止めておくために必要なひも。4本くらい用意しておくと安心。
ブーツもしくは草履 袴スタイルの足元はブーツか草履が一般的。草履の場合は足袋が必要。
あると便利なもの
伊達締め 着物や長襦袢をしっかりとめるためにあったほうが良い。2本あるとよい。
コーリンベルト 着物の着崩れを防ぐクリップ状のベルト。着物と長襦袢各1本ずつ用意するとより良い。
重ね襟 長襦袢と着物の間にちょっとだけ見える差し色の襟。あるとスタイルのアレンジができる。

袴について

袴にもいろいろな種類がありますが、卒業袴ではスカート状の「行燈袴」を着用するのが一般的です。
武道に使う袴はズボンのように真ん中が割れている「馬乗り袴」なので、卒業式には使いません

袴の素材

袴の素材はポリエステルが多いですが、絹を使った高級なものやウールのものもあります。
どの素材を選んでいただいてもほとんど変わらないのですが、ポリエステルのものが安価で軽いので小学生の卒業式にはおすすめです。

袴の種類

最近では何の模様もない無地袴の他に足元に刺繍が施された刺繍袴やグラデーションになっているぼかし袴があります。
どれでも違いはありませんので、気に入ったものを選びましょう。
価格は無地が一番安いです。

袴の色

着物の色に合わせて選びましょう。
レンタルや販売でよく見る色は
黒・紫・深緑・エンジ・紺
くらいです。
ちょっと変わった色でピンクや水色・グレーがあるところもあります。

着物について

卒業式の袴の下に着る着物は基本的にはどんなものでも構いませんが、季節を考えて袷の着物を着用しましょう。

着物の素材

ポリエステルか絹の着物を着用しましょう。
着物の世界の決まりのようなもので、「他のものと格を合わせる」という考え方がありますが、着物が絹で袴がポリエステルでも卒業袴については気にしないでいいでしょう。

着物の袖

着物の袖にもとくに決まりはありませんが、普通袖~中振袖くらいの着物がかわいいです。
成長が早い子であればお母さんの振袖を着せるという人もいるようですが、柄が豪華になりすぎるのでおすすめできません
一人だけ衣装が浮いてしまわないように、出来れば袴用の中振袖を用意してあげるといいでしょう。

袴用着物とは

袴は普通の着物よりずいぶん短く着つけます。
よって、下に着る着物は普通の着物でも構わないのですが、重量が重くなってしまうので丈の短い袴用の着物を着るという人も多いです。
特に着付けに自信がないというのであれば、短い着物であれば着崩れて裾から着物が見えてしまったというトラブルを防ぐことができますので、こちらを用意してあげたほうがいいでしょう。
レンタルの着物は大抵この丈の短い袴用の着物です。

着物の柄

好みのものを使用してOKですが、季節を考えて春っぽい柄のほうがいいでしょう。
「雪」や「椿」など冬の柄は使わないのが一般的ですが、本人の強い希望があるのであれば卒業式袴であれば使用してもいいでしょう。

また、柄がつながった「絵羽」タイプでもつながっていない「小紋」タイプでもどちらを使用しても構いません。
最近では絵羽タイプを使用している人が多いように思いますが、基本的に絵羽の着物は裾に柄が多くついているので上半身は地味になりがちです。
着物の格としては絵羽のほうが上ですが、大柄の小紋の着物のほうが可愛らしいスタイルが作れますのでオススメです。

長襦袢について

長襦袢は着物の下に着る着物のような形の下着です。
長襦袢は着物とセットのものを使用しておくのが安心ですが、セットのものがなかったりわからなかったりする場合は着物と併せて見て裄(ゆき)と袖丈があっているか確認してみましょう。
よくわからない時は、着物に詳しい人や呉服屋さんに持って行って確認してもらうようにしましょう。

半襟

長襦袢に絶対必要なのが半襟です。
襟の回りに白い布がついていればいいのですが、ついていなければ半襟は必ず縫い付ける必要があります。

半襟の素材はポリエステルまたは絹を使用します。
現在ではいろいろな色や刺繍が施されたものがありますので、気に入ったものを使用しましょう。
どれがいいか迷ってしまうというのであれば、真っ白のポリエステルの半襟がついていれば大丈夫です。

草履かブーツか

卒業袴を着用した時、足元は草履かブーツが一般的です。
どちらにもメリットデメリットはあるのですが、個人的には鼻緒に慣れていない子のほうが多いと思うのでブーツにしてあげたほうがいいと思います。

もし草履を履くというのであれば足袋も用意してください。
足袋は伸びないキャラコ足袋より伸びるタイプの足袋のほうが使いやすく見た目もきれいなので、伸びる足袋を用意してあげるといいでしょう。

袴の長さ

ブーツを履くときは、袴をちょっと短めにしてあげると可愛いです。
思っていたよりも袴のサイズが小さかった!という時も応急手段としてブーツにしてあげるとスタイルがまとまります。

反対に、草履を履くときは足袋の長さぎりぎりになるように袴を着用しましょう。
歩いたときに素足が見えてしまうとみっともないので、歩き方にも注意が必要です。

購入かレンタルか比較する

購入かレンタルか比較します。

購入 レンタル
金額 15000円~ 10000円~
メリット 下の子がいるときなど使いまわせる
着物を持っているのであれば袴だけ購入すればよい(袴は5000円~くらいで購入可能)
好きな袴+好きな着物を用意できる
手入れをしなくていいので楽
セットになっている場合が多いので、どんなスタイルになるかわかりやすい
小物などがセットになっているところが多いので、専門的な知識がいらない
デメリット 値段が高くなりがち
手入れをしなくてはいけないので大変
小物など知識がないと用意するのに時間がかかる
気に入った着物が見つからないことがある
直前まで手元に届かないので、思っていたものじゃなくても対処できない

どちらにもメリットデメリットはありますが、知識がないのであればレンタルを利用するほうが無難かなと思います。

なお、今回紹介した金額は調べた中での最安値です。
レンタルでも5万円オーバーのものもありましたので、一概にレンタルが安価というわけではなさそうです。

知識がない時は

着物知識がなく、周りにだれも聞く人がいないのであれば呉服屋さんや着付けができる美容院に相談しましょう。
私もかつて呉服屋に勤めていた経験がありますが、呉服屋に来る人は着物にめちゃくちゃ詳しい人か全くわからないという人がほとんどでしたので、全然知らない人が来たからといってめんどくさいなと思ったことはありません。
それに、呉服屋というとぼったくり商売のように思われてかなり警戒しながら来店される方も多かったのですが、押し売りのようなことは一切していませんでした。
子供に袴を着せたいだけの人が高価な着物を購入しないことくらいわかっていますから、欲しいものを欲しいだけ、ご購入いただいていました。
もし不当な契約をさせられたらクーリングオフ制度を利用しましょう。
安心してくださいね。

ただ、対面販売というのはネット通販と比べれば金額が高くなってしまうもの。
ちょっとでも安く上げたいというのであればインターネットで頑張って勉強するしかありませんね。

まとめ

先述の通り、呉服屋に勤めていた経験もある私ですが小学生の卒業袴はレンタルのほうがオススメです。
一番大きな理由としては使う機会が卒業式くらいしかないから、ということです。
一般女性の袴はあくまで略装ですから結婚式などには使用できません。
となるとせっかく購入しても着用する機会は下の子が卒業するときくらい。
だったらその都度レンタルして違う衣装を着せてあげたほうが本人たちも嬉しいと思いますよ。

着付けもYouTubeなどの動画を見ればできないことはないと思いますが、見ながらやる程度の腕であれば美容院にお任せするほうが無難です。
袴は思っているよりも着崩れやすい着物です。
しっかり着つけてもらったほうがお子さんにとっても自分にとっても安心です。

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