ハウスクリーニングってどんなもの?メリットデメリットを紹介
ハウスクリーニング業者とは
普段どんなにしっかりと掃除しているつもりでも、細かなところまで完璧にはきれいにできませんよね。
年末の大掃除の時には毎年、「こんなに汚れが溜まっていたのか!」と驚かされていることでしょう。
どんなに時間をかけても、毎日の少しずつの掃除では積み重なる埃やカビを完全に除去することは不可能です。
とはいえ、汚いままの我が家に暮らし続けるのはストレスが溜まりますし、特に小さなお子さんがいるご家庭ではハウスダストの被害など単なる気分だけの問題では片付かない事態に陥ってしまう場合もあります。
そんな時、頼りに出来るのがハウスクリーニング業者です。
ハウスクリーニング業者とは、専門のスタッフが業務用の洗剤や機材を利用して隅々までしっかり掃除してくれるサービスのこと。
全国規模で有名なチェーンから、家族経営の小さな会社など様々な会社がハウスクリーニングを業務として行っています。
ハウスクリーニングを依頼するメリット・デメリット
ハウスクリーニングのメリット
ハウスクリーニングをお願いする最大のメリットは何といっても私たち素人では到底不可能なお掃除を、短時間で完了させてくれるところです。
特に人気があるエアコンの掃除やレンジフードの掃除など、どんなに頑張っても新品同様にはならない箇所を買い替えたかのように美しくしてくれます。
ハウスクリーニングのデメリット
最大のデメリットはお金がかかってしまうこと。
気になるお値段ですが、エアコンの掃除で1万円程度~、レンジフードでも1万円程度~という業者が多いようです。
また、最近では作業中の立ち合いはしなくてもいいという業者が増えてきましたが、作業完了後仕上がりを確認する必要があるので留守中に入ってお掃除を帰ってくださいということはないようです。
人を家の中に入れることに不安がある人や日中家にいることが難しい人などは利用するのが難しいでしょう。
エアコンクリーニングとは?
ハウスクリーニングで最も利用者が多いのはエアコンです。
最近では自動フィルター洗浄機能付きのエアコンなど、フィルターの掃除を自動で行ってくれるエアコンも増えていますが、どれくらいの頻度でお掃除が必要かご存知でしょうか?
取扱説明書によると、エアコンフィルターのお掃除は1~2週間とかなりハイペース。
自動でお掃除してくれないエアコンは人力でこの頻度のお掃除を行う必要があります。
なかなかこの頻度をしっかりと守って掃除をしている人は多くないのでは?と思ってしまうほどの頻度ですが、実はこのフィルター掃除を徹底していてもエアコンの掃除が充分だとは言えないのです。
知っていても取れない!エアコンの汚れ
エアコンの本当の汚れはフィルターの奥の奥、フィンや吹き出し口にあります。
この部分を掃除するには『分解洗浄』という作業が必要となります。
とはいえ、分解洗浄は私たち素人にはなかなかできないですよね。
そんな時にこそハウスクリーニングです。
エアコン洗浄を行ってもらうと、ハウスダストやカビの被害を防ぐだけでなく熱効率が上がりエアコンの効きもよくなります。
買い替えを検討していた人の中にはエアコン洗浄を行ったことでエアコンを買い替えなくて済んだという人も少なくないようですよ。
「最近効きが悪くて、今年は買い替えようと思っている」というような方は是非一度業者に見積もりだけでもお願いして効果がでそうか聞いてみるといいでしょう
エアコンクリーニングの手順
気になるエアコンクリーニングの手順を紹介します。
ここで紹介している方法は一般的なクリーニング業者が行う方法です。
詳細は異なる場合がありますので、実際の方法は見積もりの際に確認しておくといいでしょう。
①分解
周りを汚さないようにビニールやマスキングテープを利用してしっかりと養生してから作業スタート。
本体のカバーやフィルターなど1つずつ丁寧に取り外します。
②簡単な洗浄
簡単に取り除けそうな埃などは事前に除去しておきます。
この時、バキュームと呼ばれる掃除機のような業務用の機器を利用して徹底的に取り除いてくれます。
③高圧洗浄
本体周りをしっかり養生して、専用の高圧洗浄機でカビやバキュームでは取り切れなかった埃を洗浄します。
この時、業務用の薬剤をしっかり使用するのでこびりついた長年の汚れなどもしっかり落ちきってくれます。
④すすぎ
薬剤が付いたままではいけません。
しっかりとすすぎ落して本体にダメージを与えません。
⑤部品の洗浄
外装のパネルやフィルターなど、取り外したものも徹底的にきれいにします。
⑥防カビ処理等
業者によっては異なりますが、大抵の会社ではこの後フィルターなどに防カビ処理や抗菌処理を行います。
⑦組み立て、試運転
部品を元に戻して全体に汚れや水滴などが残っていないか確認します。
試運転をして問題がなければ作業は完了です。
浴室クリーニングとは?
続いて、ハウスクリーニングで人気が高いのは浴室クリーニングです。
一日の身体の汚れをすっかり洗い流してくれる浴室は、汚れが溜まりやすいですよね。
湯アカに始まり皮脂汚れやせっけんカス、カビなど汚れの種類も様々で、すべてをしっかりお掃除するというのはなかなか難しいものです。
日々のお掃除ではきれいにならなくなってしまったなら、ハウスクリーニングで汚れを一掃させましょう。
普段手が回らない浴室エプロンのクリーニングから、浴室暖房乾燥機の内部のクリーニングなど、様々な場所をしっかりクリーニングしてくれます。
ハウスクリーニング業者にお願いすれば、浴室内の天井のカビ取り・洗浄も行ってくれます。
浴室内のカビや汚れの温床は実は天井にあると言われていますが、手の届かないところですからしっかり掃除するのはかなり難しいですよね。
充分でない装備のまま天井にカビ取り溶剤を塗布してしまうと、最悪失明の恐れもありますからむやみに行わないほうが安全です。
プロにお願いすれば、危険な天井のカビ取りもしっかり行ってもらえます。
浴室クリーニングの手順
気になる浴室クリーニングの手順を紹介します。
ここで紹介している方法は一般的なクリーニング業者が行う方法です。
詳細は異なる場合がありますので、実際の方法は見積もりの際に確認しておくといいでしょう。
①上からスタート
まずは照明や換気扇など、天井部に設置されている備品を掃除します。
②カビ取り
天井や壁面など、ありとあらゆるカビを専用の薬剤を使用して取り去り、しっかりすすぎします。
③蛇口・鏡
こびりついた水垢が取れにくい蛇口・鏡を掃除します。
④排水溝
石鹸かすやぬめりを細部に至るまで取り去ります。
⑤浴室内の洗浄
天井や壁面、床などすべての箇所を洗浄します。
浴槽のエプロンが外せるタイプは、エプロン内の掃除もお願いできます。
⑥からぶき
すべての掃除が終わったら全体をからぶきして作業完了です。
レンジフードクリーニングとは?
家の中でも最も掃除がしにくく、頑固な汚れが溜まりやすいところ言えばレンジフード・換気扇ですよね。
レンジフードが汚れてしまうと、換気が充分にされずお部屋の中ににおいや汚れが溜まりやすくなります。
目線より高い位置にあることから、普段は目につきにくいのですが、ふとした時に見上げたら触りたくないような惨状になってしまっていた!なんてことも少なくありません。
いざ掃除しよう!と意気込んでも、油と埃がしっかりと隅々までこびりついてしまっていて、どんなに力を入れても洗剤を駆使してみても、すっきりきれいにはなってくれませんよね。
丸一日かけてもきれいにできるかどうかわからないのは、ストレスになりますし時間のムダ!
すっきりきれいにしてくれるハウスクリーニングをお願いしてしまいましょう。
汚れきったレンジフードの下でお料理をするのは気分的も衛生的にもよろしくありません。
新品同様すっきりきれいになったレンジフードの下で、家族のためのおいしいお料理を気持ちよくできるようにしましょう。
レンジフードクリーニングの手順
気になるレンジフードクリーニングの手順を紹介します。
ここで紹介している方法は一般的なクリーニング業者が行う方法です。
詳細は異なる場合がありますので、実際の方法は見積もりの際に確認しておくといいでしょう。
①養生する
まずは周囲を養生します。
②分解して部品を掃除する
分解できる部品はすべて取り外し、浸け置き洗いします。
シロッコファンなど特に細かな部分はブラシなどを使用して、汚れをきれいに落としすすぎます。
③本体の汚れを取り除く
本体の掃除はまずはこびりついた汚れを落とすところから。
専用のへらなどを使用して、本体を傷つけないように慎重に行います。
④本体の洗浄
専用の洗剤を使用して、汚れが残りやすいコーナー部分やフードカバーなどをしっかり洗浄します。
⑤拭き上げ
洗剤が残らないようにしっかり拭き取ります。
⑥からぶき
すべての掃除が終わったら全体をからぶきします。
その後、試運転をして問題がなければ作業完了です。
ハウスクリーニング業者の選び方
ハウスクリーニング業者には大手チェーンのものや個人業者など様々な業態があります。
どこにお願いしたらいいか迷ってしまう!という人のために、タイプ別ハウスクリーニング業者の選び方を見ていきましょう。
初めて利用する!というのであれば……?
初めて利用する方は、まずは大手チェーンを利用してみるのがいいでしょう。
大手チェーンは研修もしっかりしており、平均的に見ると仕上がりが個人業者より上である場合が多いと言われています。
今後いろいろな業者へお願いする前段階の指針として、初めは大手チェーンを利用するという人も多いです。
また、知らない人を家に上げるのですから安心感が欲しいですよね。
大手チェーンのブランド力で安心を買うという人もいるようです。
とにかく安くお願いしたい!というのであれば……?
大手チェーンと比べて個人業者のほうが値段が安い場合が多いです。
というのも、実は大手チェーンではフランチャイズ契約している業者が多く、仲介料を取られているので金額は比較的高いです。
もちろん、その分チェーン独自の専用洗剤を利用していたりサービス研修をしっかり行っているので評価が高い場合が多いのですが、専用洗剤も研修もなくても大手チェーンレベルのクリーニングを行ってくれる個人業者はたくさんあります。
個人業者にお願いするときはインターネットの口コミサイトなどからどんな業者か印象をつかんでおくと失敗が少ないですよ。
すぐに来てほしい!というのであれば……?
思い立ったら吉日!すぐお掃除して欲しい!!という方は大手チェーンのほうがマッチング率が高いでしょう。
個人業者の場合は一か月前くらいから予定を埋めてしまうので、すぐにでも来てほしい!という要望はかなえられないことが多いようです。
チェーンの場合はメンバーが多いので、希望の日時に来てくれる可能性が高いのだとか。
とはいえ、今日にも明日にも、というものにまで対応してくれる可能性があるのは小回りが利く個人業者です。
まずはダメ元で電話確認してみましょう。
ハウスクリーニング業者を選ぶポイント
最後に、ハウスクリーニング業者によって多少異なるサービスを見ていきましょう。
見積無料!か確認しよう
ハウスクリーニングを請け負う会社であればもはや常識となっている「見積無料」ですが、中には見積もりにお金がかかる場合もあります。
特に確認もせず、とりあえず見てもらおうと思って呼んでみたら見積料をしっかりとられた!ではガッカリですよね。
見積料について、詳しく書かれていない業者に対しては無料かどうか事前に確認しておいた方がいいでしょう。
エコ洗剤を選択しよう
頑固な汚れに対応するため、業務用の強力な洗剤をガンガン使っているイメージがあるハウスクリーニング業者ですが、実はそんな洗剤ばかりに頼ったお掃除をしているわけではありません。
高圧洗浄機などを使用したり、独自のノウハウで最小限の洗剤で自然に配慮した掃除を行ってくれる業者もあります。
もちろん、仕上がりは強力な洗剤を使用した時と遜色ありません。
強力な洗剤を使用してのお掃除は自然に優しくないだけでなく、製品そのものを気が付かないうちに傷つけているときもあります。
多少割高でもエコ洗剤を使用している業者を利用したいですね。
お掃除するところ以外にも配慮してくれる業者を選ぼう
お掃除をした後に出る排水、真っ黒の水をそのまま配管に流してはお掃除した場所以外の場所が汚れてしまいますよね。
レンジフードやエアコンのクリーニングの場合、排水を持ち帰ってくれる業者がほとんどですが、格安な業者の場合持ち帰らないということもあるようです。
排水を持ち帰ってくれるかどうか、契約の前に確認しておきましょう。