朝ドラで有名な余市蒸溜所に行きたかったのですが、手近な八丁味噌の郷ですませてみました
あれは今年の夏の出来事だったでしょうか……。
私が30年間住み続けている名古屋市が「行きたくない街ランキング」最下位を記録したのは。
たしかに名古屋は何もない。
いくら「住むに便利なとこなんですよ!」と主張したところで、つまらない都市だということには間違いない。
名古屋に遊びに来る人に「どこか観光地はある?」と聞かれても閉口したことは名古屋人であれば一度は経験済みではないでしょうか。
愛知はつまらないので妄想旅行をしよう
そんなときでした。
私は妄想旅行というものに出会いました。
妄想旅行とは、かつては机上旅行などと言われたもので、屋内で行える一切体験をともにしない旅行の方法です。
ただ計画を立てることで行った気分を無理やり味わうのです。
机上旅行は主に多忙な人や超インドア派な人に人気が高い趣味でした。
その妄想旅行はいま、グーグルマップの機能が向上したことによってファンを増やし続けているのは皆さんご存じのはず。
魅力のない都市に住んでいる一般市民の私にも妄想旅行はありがたい存在です。
妄想旅行するなら、グーグルマップとトリップアドバイザーの組み合わせがおすすめ
世の中にはたくさんの観光ガイドが販売されています。
見ているだけでもかなり面白いのですが、いちいち買っていては本棚がすぐにいっぱいになってしまって邪魔だし、結局どこがおもしろいのかなー?ってなりますよね。
そこで私が利用し始めたのがトリップアドバイザーです。
トリップアドバイザーは全世界の観光地を口コミで評価しているサイトで、一時期はヤラセ疑惑が巻き起こったサイトですが人気の観光地を見つけるにはとても使いやすくていいサイト。
私も頻繁に利用しています。
行きたい都市を検索→人気スポットが紹介される→グーグルマップで観光する
というのが私の妄想旅行のパターンです。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所に妄想旅行してみました
では、妄想旅行の性質がわかっていただけたうえで私と一緒に旅に出ましょう。
今回の旅は北海道おすすめの「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」。
余市町の観光ランキング№1の観光地で、特に評価が高い観光地に送られるトリップアドバイザー独自の称号「Certificate of Excellence (エクセレンス認証)」を受賞しています。
ニッカウヰスキー余市蒸溜所(以下余市蒸留所)といえば朝ドラ「マッサン」でも有名になったことから人気の観光地としての不動の地位を手に入れた場所。
工場見学ができたり、ウイスキーの試飲ができたりします。
訪れている人も多くが「マッサン」を偲んで来場を決めたのだとか。
そういえば朝ドラファンのうちの両親も行きたいとかなんとか言ってたっけな……。
まずは正門からスタートします。
妄想旅行者の中にはきっちり駅からスタートする人もいるようですが、私は適当妄想トリッパーなのでいきなり現地に赴きます。
楽しみ方は人それぞれということで。
ストリートビューの景色は雪でした。
こんなに寒そうなのに私は寒くない。
暑さ寒さが関係ないのは妄想旅行のうれしいところであり、現実との違いを感じさせられるところです。
緻密に積まれた石塀の真ん中に「ニッカウヰスキー株式會社」の文字が。
「ヰ」とか「會」とかいちいちかっこいいですね。
ここで集合写真撮るのかな……。
工場見学はココからのようですが、中まではさすがに見れません。
そんなときもグーグルに頼りましょう。
グーグル検索で「余市ウヰスキー蒸留所工場見学」と入れれば中の雰囲気もなんとなくつかめます。
その他にも
ウイスキー博物館ではウイスキーづくりに使われる道具や樽材。
過去の貴重なパッケージなども見学することができます。
ただ、さみしくなる
妄想旅行はとても楽しい。
でもたまにさみしくなるんです。
世の中にはこれでも十分楽しめるという人もいるでしょう。
時間がないから仕方がないと諦められるという人もいるでしょう。
でも、時間はそこそこあるのに行くお金がない!という私にはこれだけではやっぱりさみしいのです。
実際に行って体験したい!!
愛知にも、「朝ドラ舞台」の「工場」があるじゃない
そういえば、愛知にも朝ドラの舞台になった工場があります。
「純情きらり」という宮崎あおいさん主演の朝ドラ。
初回がそこそこ滑ったことでも有名のようですが、岡崎在住の友人は録画してまで見ていたとかなんとか。
これって、余市蒸留所の代わりになりませんかね?
「マッサン」の舞台「余市蒸溜所」と「純情きらり」の舞台「八丁味噌の郷」を比較
最初に、大変申し訳ないお知らせなのですが、私は両方ともこの朝ドラを見ていません。
なのでストーリーに出てきたあの場面!とかそういう思い入れは皆無です。
まずは二つの朝ドラから比較してみましょう。
マッサン | 純情きらり | |
---|---|---|
放送 | 2014/9/29-2015/3/25 | 2006/4/3-2006/9/30 |
シリーズ | 第91シリーズ | 第74シリーズ |
ヒロイン | シャーロット・ケイト・フォックス | 宮崎あおい |
相手役 | 玉山鉄二 | 福士誠治 |
ストーリー | 大正時代、ウイスキーづくり(いわゆるジャパニーズ・ウイスキー)に情熱を燃やす造り酒屋の跡取り息子が、単身スコットランドへ渡る。そこで出会ったスコットランド人の女性と息子が半ば駆け落ちの状態で国際結婚するところから物語が始まる。 ヒロインは日本とスコットランドの違いに戸惑いつつも、異なる文化を学びながら成長していく。 本作のモデルとなる人物は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタ(ジェシー・ロベルタ・カウン)で、タイトルの「マッサン」はリタが政孝のことをこう呼んだことにちなんでいる。 |
昭和初期、7歳になる有森桜子は、4歳のときに母親・マサを病気で亡くしてからというもの、父親・源一郎に男手ひとつで育てられていた。 10年後、16歳になった桜子は、周囲の反対を押し切り東京音楽学校(現在の東京藝術大学)への進学を希望する。そんな矢先、父・源一郎が事故により命を落としてしまう。姉・笛子は進学に反対するが、父が遺してくれたピアノを極めようと没頭する。 翌年、桜子は幼なじみの松井達彦とともに、東京音楽学校を受験するが不合格に終わってしまう。その後、桜子は岡崎に帰ろうとするが、東京音楽学校の教授・西園寺公麿に励まされ、来年もう一度受験することを決意する。さまざまな紆余曲折を経て、戦地から帰還した達彦と結婚する。 その後結核を煩いながらも輝一を出産する。輝一に感染しないようにと決して会おうとはしない桜子に、山長や有森家の人々は輝一の姿を動画に収め、桜子の意識が朦朧とする中、病室の白壁に映して見せたのだった。 ジャズピアニストを夢見ながら、戦争に揺れる昭和の激動時代を駆け抜けるヒロイン・桜子の波乱万丈の人生を描いていく。 |
オープニング | 麦の歌 | きらり |
歌手 | 中島みゆき | – |
スピンオフ | 2作 | – |
初回視聴率 | 21.8 | 17.7 |
最高視聴率 | 25 | 24.2 |
備考 | 外国人のヒロイン起用は初。 ドラマの放送をきっかけに絶版本が復刊されたり新たに関連図書が登場したりした。 ウヰスキーが品薄となった。 |
NHK放送開始80周年記念番組。 初回視聴率歴代ワースト5位。 |
引用 | wikipedia:マッサン | wikipedia:純情きらり |
純情きらりはずいぶん前に放送した作品のようですね。
主演の宮崎あおいさんは今でも若々しいお顔ですけれど、10年前はさらに若々しく少女という風貌です。
NHK放送開始80周年記念の番組として制作されましたが、伸び悩み初回の視聴率はかなり低かった様子。
でも、最高視聴率で比べるとマッサンとは1%程度の違いですから、徐々にファンが増えていった作品なのかなという印象です。
マッサンは「あまちゃん」「ごちそうさん」「花子とアン」に続き平均視聴率25%以上をたたき出した朝ドラブームの作品です。
ヒロインが初めて外国人だったことなどで何かと話題を呼びました。
マッサン効果でウイスキーの「余市」や「山崎」が店頭から消えたことも記憶にあることでしょう。
マッサンが純粋にウイスキーを作る男性を支える妻というストーリーなのに対し純情きらりはジャズピアニストのお話のよう。
夫となる人は八丁味噌を作る仕事に従事するのですが、この二つを比べてどうこうなるものなのか?
といささか不安になってきましたが、気にせずまいりましょう。
基本情報を比較する
余市蒸溜所 | 八丁味噌の郷 | |
---|---|---|
所在地 | 〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7−6 |
〒444-0923 愛知県岡崎市 八帖町字往還通69 |
名古屋駅からのアクセス | 5時間25分くらい | 50分くらい |
東京駅からのアクセス | 5時間15分くらい | 2時間45分くらい |
営業時間 | 9:00-17:00 | 平日:10:00-16:00 土日祝日:9:30-16:00 売店:9:00-17:00 |
工場見学 | 案内付・団体は事前予約が必要 10人までは予約不要 |
毎時00分に開始 所要時間30分 土日は00分、30分ガイド付きの見学 |
試飲 | ウイスキー2種各1杯まで ソフトドリンクもあり |
味噌汁 |
レストラン | ニッカ会館レストラン 樽(たる) | 食事処 休右衛門 |
名古屋駅からのアクセスを比較すると、八丁味噌の郷が1時間以内なのに対して余市蒸溜所は5時間以上かかります。
およそ6倍です。
東京からのアクセスでも八丁味噌の郷であれば半分くらいの時間で移動できますから、日帰りすることも決して無理な距離ではなさそうです。
営業時間は余市蒸留所のほうが1時間長いですが、八丁味噌の郷でも売店は17時まで営業しているので見学を済ませてからゆっくりお買い物という人には特に問題ないでしょう。
また、どちらの施設も個人の見学であれば予約はいりません。
しかし、余市蒸溜所がガイド付きの工場見学に事前予約が必要なのに対して八丁味噌の郷は平日も土日も決まった時間にガイド付見学が実施されているので、当日の思いつきでもしっかり中を案内してもらうことができます。
※編集注:HPではわかりにくいですが、八丁味噌の郷はガイドツアーなしには内部を見学することはできません。
内部も見学したい場合は、見学ツアーの時間に間に合うように来館してください
試飲は余市蒸溜所がウイスキーと何かとおしゃれなのに対し、八丁味噌の郷は味噌汁です……。
飲み比べができたという口コミも……。
味噌汁の飲み比べって今までしたことないんですけど、ここでしかできない体験って素晴らしいですよね!
口コミを比較する
グーグルの口コミを確認すると、12/12の結果で余市ウイスキー博物館が4.6という高評価(しかも☆2以下がない!)のに対し、
八丁味噌の郷は3.6とまずまず評価。
まあ、愛知ですから。
これくらいは仕方がないですよ。
実際に八丁味噌の郷に行ってみました
八丁味噌の郷までのアクセス
午前中に名古屋駅から名鉄の快速豊橋行に乗車しました。
八丁味噌の郷の最寄り駅の「岡崎公園前」駅は普通電車しか停車しないので、途中新安城で乗り換えます。
迷宮甚だしい名古屋駅の名鉄線ですが、名古屋駅以外は難易度は低いです。
新安城も快速で停車したホームの向かい側に止まっているのが普通電車。
これに乗り換えて10分もすれば岡崎公園前に到着です。
道のりは乗り換えを合わせても45分程度でした。
岡崎公園前駅は非常に小さな駅ですが、お向かいには愛知環状鉄道の中岡崎駅もあるのでタクシーなんかもそこそこいます。
ここから岡崎公園まで移動するのであれば、タクシーを利用してもいいかもしれませんが八丁味噌の郷はワンメーターも使わない距離なので歩きましょう。
愛知環状鉄道の線路をたどって国道一号線の方へ歩いていけば、3分くらいで着きます。
途中に「まるや八丁味噌」の工場がありますが、今回目指すのは「カクキューの八丁味噌の郷」です。
お間違えのないよう!!
八丁味噌の郷ガイドツアーを楽しむために
八丁味噌の郷に着いたらガイドツアーに申し込もう
八丁味噌の郷は無料で蔵の中の見学ができたり売店でお買い物ができるスポットですが、この見学には申し込みが必要です。
とはいえ、事前の予約が必要なわけでなく当日ぽっと行って申し込めばOKです。
時間は平日は0分スタート、土日祝は0分と30分スタートと限られているので時間を見計らっていきましょう。
なお、自由見学は行っていないため蔵の中を見学するためには必ずこのガイドツアーに申し込む必要がありますのでご注意ください。
ガイドツアーの申し込みは売店横のカウンターで行っています。
時間と人数を確認した後に紙が渡されるのでこれをもって集合場所の中庭へ。
集合時間まで待つ
時間を狙っていったので10分程度の待ち時間でしたが、これが30分もとなると時間をつぶすのは難しいスポットです。
売店はありますが、30分もじっくり見ていられるような場所ではありませんし、周りにも観光スポットはありません。
お休みどころはありますが、私が訪れた日は貸し切り営業の予定があったらしく入ることはかないませんでした。
お休みどころがやっていなくても、売店横で八丁味噌ソフトや味噌串カツを販売していましたのでそういうのを食べながら過ごすのもいいかもしれませんね。
ただ、冬は寒いですけど。
集合場所の中庭には純情きらり出演者のサインやパネルがたくさん並んでいます。
ちょっとの時間ならこれを見ながら時間を待つのもいいでしょう。
いざガイドツアーへ
蔵見学スタート!
時間になるとカクキューの法被を着た女性が登場、中を案内してくださいます。
まずは、と進むと本社事務所の「裏側」。
こちら登録文化財にも指定されている建物らしいのですが、いかんせん裏側なので何が何やらよくわかりません。
表側から見るとカクキューのロゴが付いたちょっとおしゃれな建物なので、ぜひお写真は表側から。(ページトップの画像が建物表側です)
この建物の表側は、ガイドツアーでなくとも見学することができます。
史料館を見学する
明治40年に建てられた大蔵が現在史料館として使われています。
ガイドさんと一緒じゃないとセキュリティが働いてどっからか人が飛んで来るらしいので黙って入らないようにしてください。
中はかつて東岡崎で飾られていた看板やら、秋篠宮殿下が蔵を訪問された時のお写真(秋篠宮殿下の後ろにうつっているのがあの黒田さんだそうです)やら、現在海外で売られている八丁味噌のパッケージやら。
反対側は昔の味噌づくりを再現した人形の展示。
「このお人形のお顔はかなりリアルに作ってあって、向こうを向いているのが惜しいくらいです」
とガイドさん。
鏡かなんかを付けて是非こちらからも見えるように工夫していただけるとありがたいですね。
一番奥にいる人形が先代の当主のお人形だそうで、偉人はやはり自分の像を作りたがるのだなぁ、と思いました。
味噌蔵へ
史料館を後にして、味噌蔵へ。
「純情きらりのロケ地」と称されたレトロな看板も掲げられています。
キット純情きらりのファンならうれしいはず。
残念ながら私は思い入れはありません。
中に入るとちょっと埃っぽい味噌ようなにおいがします。
これが麹菌のにおいだそうですよ。
桶の上には累々と積まれた石があります。
およそ3t、350個の中小の石を重心が中へ中へ入るように積み上げることに味噌づくりに極意があるのだとか。
地震が起きてもずれません!とのことです。
いま写真で見るとちょっと宗教的というか、恐ろしい感じに写っていますが実際に対峙するとなかなか見ごたえがあります。
積まれた石も見るからに安定感があって、蹴ったぐらいでは崩れないのだろうなという印象でした。
干された桶をみる
味噌蔵を後にすると、六尺桶が寝かして干されているところに出ます。
中は味噌まみれでこんなに雑でいいのか?と思いますが、実際に次の醸造をする前には洗浄するそうです。
使用後すぐに水で洗浄したり、放っておくとかびてしまうので天日干しにしているのだとか。
雨が降ったらどうするんだろうなぁ、と思いましたが、質問するのを忘れました。すみません。
結局、八丁味噌とは何だったのか
八丁味噌は大豆100%で作られる豆味噌の一種で、ご当地八帖町で作ったものだけがその名を名乗れる商品だそうです。
現在作っているのはこちらのカクキューとお隣のまるや八丁味噌二軒のみ。
要するにブランド味噌ですね。
「八丁味噌の特徴は熱に強いことで、他の味噌と比べて固いのでそのままかつお節などを混ぜてオーブントースターで焼けば焼味噌としてお召し上がりいただけます」
とガイドさんは仰っていましたが、さすがにそれは辛すぎやしないかね、というのが私の正直な感想です。
一般的に八丁味噌はしょっぱいと評価されがちですが、塩分は意外にも信州みそが13%なのに対して11%と若干控えめ。
原料がタンパク質を豊富に含んだ大豆だけに、うまみ成分は非常に多いが他の味噌に使われる米由来の甘味がほとんどないのでよりしょっぱく感じさせてしまうのだそうです。
よって、味噌汁を作るときはアサリなどの甘味があるタネを使うのがおすすめ。
貝を甘味がある食材だと考えたことはありませんでしたが、なるほど、アサリの味噌汁は赤い味噌に限るなと思いました。
試食へ
ガイドツアーは30分でぴったり終了、この後試食に案内されます。
八丁味噌の郷では試食に「赤だし」と「八丁味噌」の味噌汁の飲み比べと、こんにゃく田楽がいただけます。
赤だしの味噌汁 | 八丁味噌の味噌汁 |
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まずは飲み比べから。
30年生きていますが、味噌汁の飲み比べは初めてです。
私のような舌で違いが判るのでしょうか……といささか心配ではありましたが、実際飲んでみると全く違う味です。
赤だしのほうは甘みがあってちょっと薄い、わが家でもよく飲む味噌汁でしたが、八丁味噌の味噌汁は非常にコクが強く塩味が強く感じます。
味噌煮込みうどんのような汁のような味です。
どちらがおいしいかといわれれば、好みもあるので一概には言えません。
ただなじみのあるという点では赤だしの味噌汁のほうが飲みやすかったですね。
八丁味噌は高級なお店の最後の一杯程度にありがたくいただきたいものです。
もう一つの試食、こんにゃく田楽は八丁味噌をみりんで溶いたものをゆでたこんにゃくに掛けたものでした。
お味噌は結構ゆるくて、いかにも名古屋飯!な田楽味噌に仕上がっています。
名古屋の人間にはなじみの田楽のお味でした。
ガイドツアーが終了したら
売店へ
ガイドツアーを終えて、再び売店へ。
売店では八丁味噌をはじめ、赤だしや味噌を使ったかりんとうなどのお菓子類も販売されています。
特にここだからという理由で安くなっている商品はないようでしたので、重いですし、購入は普段使われているお店でもいいかなぁ、と思います。
ただ、中には「米だし」とよばれる米味噌9割八丁味噌1割といった八丁味噌の郷のアイデンティティに疑問を投げかけるような商品も販売しているので、ちょっと面白いものがお好きな方は購入してみるとよろしいかと。
ちなみにですが、私は味噌煮込みうどんを購入しました。
帰り、非常に肩に響きました。
八丁味噌の郷の周辺スポットへ
八丁味噌の郷はガイドツアーと含めても1時間いるのが限界です。
でもせっかく岡崎に来たのであればもう少し観光して回りたいですよね。
そんな時は岡崎のベストスポット、岡崎公園へ行きましょう。
岡崎公園は八丁味噌の郷から歩いても15分程度のところにある公園で、岡崎城や三河武士のやかた家康館があります。
岡崎城は名古屋城と比べてしまうと決して大きなお城ではありませんが、天守閣最上階からは岡崎の町が一望できますし、入館料も200円と格安スポット。
歴史に興味がない人はあんまりおもしろくないかもしれませんが、無料で音声ガイドの貸し出しやボランティアガイドの説明なども受けることができます。
また、三河武士のやかた家康館では大人も子供も甲冑体験ができます。
甲冑体験というと新宿のサムライミュージアムが有名なようですが、愛知県付近でも体験できるところはあるのでぜひ!
時間があればイベントも
岡崎城ではグレート家康公「葵」武将隊なるものが結成されており、月2回演武を行っています。
かつては平日も行っていたような気がするのですが……、回数が少なくなったようですね。
その代りなのかはわかりませんが、平日は「わし物語」という武将が能楽堂で独り語りするというなかなかシュールなイベントが行われています。
実際聞いてみましたが、コアな武将の一生を面白おかしく聞かせてくれて、歴史には特別興味のない私でしたが楽しむことができました。
まとめ
今回、余市蒸溜所の代わりにと八丁味噌の郷に訪れてみました。
おそらく余市蒸溜所に訪れる方の多くは「朝ドラ」「酒」というテーマを抱いていらっしゃるでしょうが、八丁味噌の郷ではもちろん「酒」はありませんし、「朝ドラ」もそんなに推されていなかったように思います。
かわりになったかと聞かれれば答えに非常に困りますが、まあ、愛知だからこんなものでしょう。
ただ、思っていたよりも八丁味噌の郷は充実した施設で、岡崎城と併せると半日くらい充分に楽しむことができました。